2019年1月15日火曜日

HT1にHT90の腰上を載っける理由


90ccトレールが続きます。
これはHT1(1970年)


前回のHT90の先代モデルです。
ビンテージモトクロスで使われているので泥んちょ。。。


このHT1に次モデルのHT90の腰上を移植していきます。

HT1とHT90のエンジンは、腰下共通で腰上のみ異なり、

HT1は、ピストンバルブ方式
HT90は、ピストンリードバルブ方式

となります。

両者の違いやメリットデメリットは、YDSクラブさんに解り易く解説されています。



これはHT90のシリンダー


7ポート・リードバルブ方式


リードバルブのメリットは吹き返しの対策や充填効率UPですが、この競技仕様のHT1にHT90シリンダーに入れ替えるのには、もう一つ大きなメリットがあるのです。


そのメリットとは、このキャブが付くところの形状なんです。
ボルト2本で固定するフランジタイプ。


それに対し、ノーマルHT1のシリンダーは、、、
キャブが付くところが、円筒形状になっています。


この円筒部分にキャブをクランプするタイプとなります。
この方式のためにキャブ口径を上げようにも、選択できるキャブがほとんどないのです。


さらにこのクランプ部分のインシュレーターがベークライトでできており、摩耗すると2次エアの原因にもなるのです。

インシュレーターを交換することも出来なくはないのですが、単品入手と入替えがかなり困難です。


比較して、HT90のようなフランジタイプは多くのモデルに採用されていて、流用や現行キャブへの入替えが容易に可能です。

今回は、AT125のキャブ(右)を使い、

口径は、HT1:Φ20 から AT125:Φ26 となります。

HT90シリンダーにすることによって、ピストン無い問題を抱えてしまいますが、100cc化もあるし、なによりオフ走行で多用する中速域での出力向上や、キャブの選択肢が増えるといったメリットの方が大きいかと思います。




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