2019年3月28日木曜日

貴方お帰りなさい。ご飯にする?お風呂にします?それとも・・・ DT1 ジェネレーター色々


DT1系のジェネレーター
これは純正の6Vポイント式マグネトー点火


こちらは、ご好評の12Vコンバージョンキット
12VCDI点火 バッテリーレスで灯火器類OK


こっちはレース専用のインナーローター
12VCDI点火で充電機能なしのタイプ


そして、そしてこちらが新たなタイプ!
12VCDI点火、60W発電仕様

フライホイールはその重量により、エンジン回転特性が変わります。
クランク軸端に重い錘をつければ、回り難くなるかわりに止まり難くもなるので、低回転(低速)時に粘るエンジンになります。
軽くするとその逆で、吹け上がり良くレスポンスの良いエンジン特性になります。

では、各重量を測定してみます。




重量比較すると、
12V180W > インナーローター > 12V60W
※純正は1760g

おや、インナローターが一番軽いのかと思いきや、60W仕様が最軽量じゃん!
って早とちりはいけません。
同じ重さでも、重量物が回転軸から離れたところにある方が、慣性モーメント(「回転しにくさ」の程度を示す量)が大きくなります。


インナローター以外は、マグネットが外側に配置されています。
重いマグネットが回転軸から離れた位置にあるのです。


慣性モーメントをざっくり計算、インナローターを基準にすると、
12V180W:9.5倍
12V60W:1.3倍
ほんとにざっくりだから、あくまでも参考まで。

以上を踏まえて、

・エンジンがビンビン回る、吹け上がり最高の
『インナーローター』

・比較的、純正の乗り味に近く、安定感と発電容量が抜群な
『12V180Wジェネレーター』

・インナローターより低速での粘りがありライトも付けられる
『12V60Wジェネレーター』

・整備や調整をも楽しむビンテージな
『ノーマルジェネレーター』

こんなに選べるなんて素敵じゃない☆



2019年3月24日日曜日

YAMAHA MX125 再生完了!


YAMAHA MX125 (1974)

ついに完成です!




サイドカバーだけが間に合わなかったのですが。。


河川敷のコースでシェイクダウン!


お、


おお、、 


前日の雨で早くもドロっドロに。。。
これぞオフ車の正しい使い方!!!

そして、翌日は


超マディのグリズリーカップに出走!


いい笑顔ありがとうございます!!!

2019年3月23日土曜日

YAMAHA MX125 再生6


チンしてホヤホヤのケースに


組み直したクランク、洗浄したミッションを組み





クラッチ周りの消耗品はすべて新品を奢り


WPC&モリショットしたピストン、リング、ピストンピンを組み込んで


エンジン完成!


フレームも錆を落として塗り直し、痛んでいたレースも新品入替え


もちろんブレーキシューも新品に


もうこの時点で良い佇まいですが


エンジンが載ってカッコよく塗装されたタンクでさらに凛々しく


電装品は社外品のインナーローターをチョイス。
チラリと見えるアルマイトカラーが、レーシーな雰囲気を演出


完成まであと少し!


2019年3月10日日曜日

YAMAHA MX125 再生5


よくシリンダーが外れたなってくらいのピストンと


クランクのサビサビ具合


ゴシゴシして錆を落としてここまで綺麗になりました。
ごく浅い表面のみ錆で、ジャーナル軸にダメージがなかったのは幸いでした。


しかし、コンロッド大端にガタが確認されたので、分解しますと


クランクピン、コンロッド大端内径に摩耗があり、大端ベアリングもゲージが摩耗してニードルピンがバラバラと落ちてきました。


コンロッド、クランクピン、ベアリングと全て新品に交換します。
未だにヤマハ純正部品があって助かります。

今回は、コンロッド、ピンにWPC+モリショットを施工しました。
コンロッドの大小端が変色しているのは、そのためです。
耐久性、ローフリクション、初期馴染み性向上と、レーサーにはうってつけの表面処理です!
もちろん、公道走行車両でもね。



プレスで組み上げ、


振れ取りしてクランク組立て完了です。

そうしている後ろでは、


超音波洗浄機でケースを洗浄し、


塗って


オーブンレンジでチンして焼き付け

お弁当など温めたいお客様は、ご遠慮なくお申し付けください。
ちょっと塗料臭くなりますが、それはサービスです♪




2019年3月8日金曜日

YAMAHA MX125 再生4


なんだか海外のカスタムバイクでありそうな感じ


部品取りエンジンを治具にして、朽ちて無くなっていたエンジンステーの再生とクラックの入っていたシートレールも溶接補修して、フレームは塗装を残すのみ。


オリジナルのリアホイール


アルミスプロケットで軽くて良いのですが、もう摩耗限度です。
新品交換したいところですが、もちろん欠品。


このオフセットのおかげで、社外品もヒットせず。
フラットなスプロケット+スペーサー の対応が手っ取り早いですが、


ハブ側のボスが割れてたり・・


ネジ山が飛んだりして、M8からM10に補修されていたり。
元のM8では、モトクロス走行に耐えられなかったのかと。

ハブも入れ替えましょう。

ですが、オリジナルのハブは中古でもあまり出回っていないうえに、あっても超高額びっくりプライス。
どうしたものかと、近い車種のパーツカタログとにらめっこしていたら、見つけました。


DT125(2N0)のハブ (右)


DT125のスプロケットはフラットタイプで、リプレス品も安く出回っています。
スプロケットボルトもM10となるので、ボルトが飛ぶことはないでしょう。

ただ、スプロケットの取付け位置が少々異なるので、



追加工してバッチリ同じ位置へ。


リムやハブも腐食を落とし、


ハブはブラックで塗装して足元を引き締めましょう。

このようなレストア作業は、部品探しや、つじつま合わせと、実に見えないところの苦労が多いのです。


時給換算すると、、泣けてきますね。。