2020年8月8日土曜日

個人売買で入手されたHS1を整備する その9 ひっかけ問題

レクチからバッテリーへの燃えた配線を交換し、無事にエンジン始動したHS1。

問題なく充電できているか確認のためバッテリー電圧をモニターしてみました。


上の写真は、エンジン始動後レーシングしているときのバッテリー電圧です。
アイドリングから0.1Vしか上昇していません。

下の動画を観てもらえると結構回しているのがわかると思います。
回してほとんど電圧変化なしということは、充電していないです。


入れ替えた配線を再確認しても問題なし。


ポイントは修正していますが、充電系とは関係ない。

ジェネレーターのコイルが断線しているのか?
はたまた磁力が極端に低下しているのか??

とりあえずコイルの抵抗値を測定しようとカバーを外した瞬間に犯人がわかりました。


ジェネレーターからの出力線のうち、黄色線と白線が入れ替わっていました。
正しくつなぎ直すと、


ちゃんと電圧が上がるようになりました。


後のテスト走行時には15V以上出ているので、発電は問題なしです。

ちなみにHS-1はレギュレーターを搭載していません。
開放式バッテリーをレギュレーターの代わりしています。

開放バッテリーは、バッテリー液を電気分解させたガスを外部に放出できるため、過充電にも対応できますが、レギュレーターを持たないシステムで、開放式バッテリー以外の密閉式(MF)バッテリーやリチウムイオンバッテリーを使用すると過電圧でバッテリーが膨張、爆発しますので、安易に入れ替えたりしないようにしてください。



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