2021年10月16日土曜日

2021年10月2日土曜日

DT1の低速ってこんなんだったかな? ’69DT1Bの整備 完了!

DT1の整備もあと少しです。

進めていきましょう。

クラッチレリーズのアジャスター部分ですが、違和感がありました。


プラのウォームギヤが割れているのは置いといて、
アジャスターのネジの頭が削られているんです。
わざわざ何をしてるのかと思えば・・・


本来ないはずのタマタマが入ってました。
そのタマタマの分、アジャストボルトが切られてる。


アジャストボルトの先にあるプッシュロッドを確認してみると
こちらにも違和感が。


新品と比べるとわかりました。
違和感があった方は短いんです。


これくらい短い


先端が削り落とされてました。
おそらく、、、

・プッシュロッドの先端が摩耗したので、その分を除去したので短くなった。
・短くなった分、ボールを入れて調整した
・さらに長さ調整のためにアジャストボルトも短くした

ってところでしょう。
一応、これでも機能はしていますが、気持ち悪いので、NOSのロッドとアジャスターで本来の姿に戻しておきました。

これでエンジン周りは完了です。
次は車体を整備していきましょう。


割ピンの先端が飛び出てるのをよく見かけますが、足に当たるとザックリと切れますよ。
もっと叩いてキレイに曲げましょう。

車体を押し引きしていると、リアブレーキからクークー、カチャンと音がします。
観察すると、トルクロッドが動いている様子。


トルクロッドを外して確認すると


トルクロッドを受け止めているボルトが摩耗して細くなってました。
それにしても油分が全くなし。


中古ボルトがなかったので、近い形状のボルトを用意して、


油溝だけ追加工して代用しましょう。
頭の高さが違うくらいでほぼ同じで良い感じ。


油っ気がないといえば、アクスルシャフトもカラカラ


ブレーキのカムもカラカラ。
前の人、グリス忘れた??


なんなら、スイングアームのシャフトまでもカラカラ


徹底してるなぁ。


ステムベアリングはカラカラではなくカチカチ


洗ってウォータープルーフのグリスをたっぷり塗り込んで組み直し。


ブレーキダストを洗い流して


ブレーキ周りにはブレーキ用のグリス


最後にミッションオイルも交換します。


いつものA.S.Hのミッションオイル。
ちょっと高いけど、とても具合良いですよ。
シフトフィーリングがシルキー!
気持ちよくギヤが入っていきます。


キャブのセッティングを行いながら、各所確認作業。
中低速少なめで高回転寄りだった出力が、
中低速のトルクも戻り、乗りやすくなりました。


250ccの2ストトレール DT1

いわゆるレーサーレプリカのような2ストの鋭い加速感はありませんが、
街中や林道を走るには必要十分!

バンっ!バンっ!と歯切れよく迫力のある排気音
低速からトルクもあって乗りやすく、
回せば2ストの加速感

やっぱ好きだわ! DT1!!










2021年9月18日土曜日

DT1の低速ってこんなんだったかな? ’69DT1Bの整備 その6


DT1純正はミクニキャブ


フロート内を大気圧に保つ通路に何か詰まってますね。
ここが完全に詰まると、ガソリンが落ちてこなくなってガス欠症状みたいになります。


フロート内部はキレイな方です。


ですが、Oリングはしばらく交換されていない様子。


ゴムの弾性はなくなり、カチカチバラバラです。
この小さなOリング、実はとても重要な役割をしています。


DT1のキャブはフロートチャンバーにメインジェットホルダーがつきます。


これ。
キャブをエンジンから外さずにジェット交換できる構造ですが、


先のOリングは上の③の部分に挿入されます。

フロートに溜めたガソリンは
①の穴から入り、
②にあるメインジェットで計量されて
③からキャブレター上部へ移動し、
エンジンに供給されています。

賢明な皆様はもう気が付きましたね。
Oリングに不具合があると、メインジェットに関係なくガソリンが供給されてしまいます。
いくらメインジェットを絞ってもプラグは真っ黒べちゃべちゃ。
モーモー言って全く吹けないエンジンになります。




ノズルやバルブも年式相応な感じ。


チョークバルブも完全に硬化
ここも硬くなると無駄にガソリンを吸い込むことになります。
ずーとチョーク引いてるのと同じ状態。


とりあえず、超音波洗浄しますが


中身は一新しましょう。
ヤマハ純正でも手に入りますが、
便利なのはキースターさんの燃調キット


手に入り難いノズルが新品になるうえに




ガスケットやOリング、そして各種ジェットからニードルまで付属し、
セッティングの幅も広がります。


DT1用にはチョークプランジャーまで入ってます。
これで4,400円は安すぎませんか?


フランジに入るOリングも付いてます。


このフランジ、大概、変形してます。


ほらね。
二次エア吸わないようにと、みんなナット締めすぎて変形させちゃうんです。
最悪、カッタウェイの動きが悪くなって、キャブが張り付く(スロットルが戻らない)ことになります。



新しいOリングにして、かつ少しボディに手を入れて締め代を上げてあります。

そして、ナットはセルフロックタイプに替えて、
変形しない&二次エア吸わない良いところで締上げます。


キャブが出来たら、エアクリーナーエレメントも交換です。


朽ちて粉になったエレメントがジョイント内にびっちり。


DT1Bのエレメントは紙で乾式ですが、紙を剥がして湿式にされてました。
乾式はエアクリボックスの蓋ごと交換するタイプ。


後期の湿式フィルターが入るように乾式の底を取っ払い。
(前期の乾式フィルターよりも全長が長い)

後期用は現在でもヤマハ在庫あり。すごいね♪

さぁ、エンジン再始動まであと少し頑張りましょう!