シャフトやギヤは中古部品やNOSで探せるとしても、ケースを探し出すのは難儀。
とオーナー様にお伝えしたところ、部品取りエンジンを持ってますとのこと!
早速、送って頂きました。
まずは腰上から確認。
ピストンに『964』の刻印があるのでスタンダードサイズ!
シリンダーは結構な縦キズ
ピストンにも。
この辺は想定内。オーバーサイズピストンはまだNOSで用意できます。
コンロッド小端とピンピストンはガタ無し
大端サイドクリアランス
0.83mm
限界値:0.6mmを大きく超えているのでスラストワッシャーを交換しましょう。
クラッチサイドの確認
プレートクラッチに張り付きとサビあり。
フリクションプレートも2枚クラックあり
クラッチハウジングの段付き摩耗も少なく小修整でOK
キック周りも問題なし
でしたが、タコメーター駆動ギヤが一歯欠けてました
ケースを割ってクランクとトランスミッションにご対面
ミッションに大きな問題はなさそう。
クランクはサビやカーボン蓄積もなく綺麗な状態。
クランクケースもクラックやスラッジも少なく綺麗
各ベアリングも問題なさそうですが、
アクスルドライブ軸のベアリングにゴリゴリ感あり。
DT1、RT1ともにこのベアリングがダメになっている車両が多いです。
両車種とも後期モデルでは、ここのベアリングサイズがアップされているので、まぁそういうことでしょう。
全体的に診た結果、部品取り予定だったこのエンジンを再生させる方が良さそうです。
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