1975年式のDT400
ヘッドのラジアルフィンがいかにも70年代なデザインでとても人気の車種ですね。
そんなDT400が修理に運び込まれたのは、もう1年近く前のことでした。
事前にオーナー様から聞いていたのは、どうやら焼付いてしまったとのことです。
入庫後、オーナー様に焼付いたときの状況を聞き取り調査しますと、、、
エンジン始動後にアクセルワイヤーが引っかかったのか、アクセル全開!
爆音が鳴り響き、アワアワしている間にキュッとストール。
こういう時にエンジンを停止させるキルスイッチは機能せず、
メインキーはエンジン後方のシート下に移設され、すぐに手が入らない場所にあったために、なすすべがなかったとのこと。
アクセルが戻らないっ!ってなると冷静エンジン停止させるのは、かなり難しいですね。
走行中ではなかったので、怪我等なくてよかったです。
(まぁ、自分はH3MXでアクセルが戻らなくなって、転倒して頸椎を潰してしまったんですけど。。。)
とにかくヘッドを外して確認していこうかとチャンバーを外した瞬間・・・
笑ってはいけない現象がwwwwwww
チャンバーを外そうとした時にジャラジャラと音がしたので、チャンバーを逆さまにしてみると、金属片が出てくる出てくるっwwwwww
ダメですw
笑っちゃダメですww
ヘッドを外してみたらw
ピストンがww
超難解なパズルと化してましたwww
コンロッドも変形してます。
貴重なスタンダードサイズのシリンダーには壊れたピストンで
深い傷がついてしまってました。
エンジンストールした原因は焼き付きではなく、過回転によるピストンの崩壊でした。
修理にはピストン、コンロッドはもちろん交換が必要ですし、
かなり深くキズつき、ポートも大きなダメージを受けてしまったシリンダーもボーリングでは傷が取り切れないので交換になってしまいそうです。
以上をオーナー様に報告し、協議した結果、
費用はかかっても、直して乗ってあげたいということで、修理を進めることとなりました。
そしてここから永い部品探しの旅に出ることになったのです。
つづく
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