さてさて、エンジン本体の修理が終わりましたので、始動して慣らしを進めていきたいところですが、バラしたエンジンから察すると、相当、燃料が濃い状態で回っていた様子。
オーナー様からのヒアリングでも薄くセッティングしても濃い状態が治らないとのこと。
まずはジェット類の番手と状態をみるためにキャブを分解。
仰る通り、標準よりも薄い側にセットされてました。
まずは症状が再現できるか、このまま洗浄だけして組み直してみます。
エンジンはかかるのですが、アイドリングが落ち着かない。
プラグを外すと真っ黒。
A/Fがかなり濃い状態であることが再現されました。
こういった古いキャブレターは、ジェットや通路の摩耗によって濃くなることが多いです。
しかし、このキャブに関しては、ジェット類も新しいのに変わっているうえに、薄い側にリセットされている。
うーん。。
と不安定に回るエンジンを眺めていたら
キャブの負圧取り出し口につけてたホースの中が、ガソリンでチャプチャプになってる!
どうやら、この相当な量のガソリンが流れ込んで、不調になっている模様。
では、このチャプチャプガソリンはどこから来てるのか。
キャブを外してみると、負圧は矢印から取り出してますが、
このキャブは、加速ポンプ付きで、その制御も負圧を利用しており、負圧通路は分岐されて〇から
キャブ本体からフロートボールの方へと繋がっている。
その間に、ガスケットが入っていて、これが劣化してフロート室のガソリンが負圧通路に流れ込んでいるのではないかと推測。
キャブ本体とフロートボールの孔にテープを張り、穴をシールしてエンジンをかけてみると、
今までがウソのように、キレイにアイドリングして、プラグもちゃんと焼けてる!
よしよし♪ ささっとガスケットを新しくして終了!
と思ったら、まだ真っ黒。。。
※写真を撮ってなかったので使いまわしました
ただ、多少の改善はあったので、ガスケットも原因の1つでしたが、その他の原因がまだ潜伏しているようです。
悩み過ぎて禿そうです。。
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