2020年8月2日日曜日

個人売買で入手されたHS1を整備する その7 点火系と燃料コックの整備



腰上、キャブレターが整いましたので、エンジンをかける準備をします。
ピストンを入替えているので、点火時期を確認しています。

2ストの点火時期はピストンの位置で合わすので、プラグホールにダイヤルゲージを装着して指定された位置にピストンが来るようにクランクを回します。

HS1だと、点火時期はBTDC 1.8mm

ピストンが一番上になる位置から1.8mm戻したところという意味です。

この車両は、点火位置マークが少し進角側にズレていたので、調整し直しておきました。


ポイントとコンデンサーを外し、ポイントの接点を確認します。


接点がななめになっており、


接点面も多少荒れているので修正していきましょう。


ポイントを分解します。
接点面の形状修正をする場合、よくある紙やすりを挟んでゴシゴシする方法は使えません。
表面のクリーニング程度はできますが、ポイント接点は硬いので形状修正までは厳しいです。


ポイントの形状修正には、ポイントヤスリやダイヤモンドヤスリを使いましょう。



二気筒なのでもう一組も同様に修正しました。


ポイント点火周りで忘れられがちな存在の『カム給油フェルト』


ポイントのヒールとカムを潤滑させるために、オイルを染み込ませカムに触れるように位置調整しておきましょう。
カラカラに乾いていたり、届いてなかったりと機能していないのをよく見かけます。


 ポイント、コンデンサーを戻し、ポイントギャップ調整をしてひとまず完了です。
点火時期の最終確認と調整は、エンジン始動後にタイミングライトを使って行います。



続いて滲みが出ていたガソリンコックを整備しましょう。

滲み出ていた箇所は2箇所。
タンクとの接合部とレバー部です。


バラシて洗浄します。
コック本体には問題はなかったので、ガスケット交換で直るでしょう。


レバー部からの漏れは、ガスケット(通称レンコン)が痛んでいる場合が多いのですが、


コックを押さえつけているスプリングワッシャーがヘタっている場合もあります。
付いていたワッシャーと新品のワッシャーを重ねると、へたり具合がわかりますね。
 レバーが緩くなってきたら、レンコンとスプリングワッシャーの交換時期です。


これでガソリン滲みは完治しました。

そして、ここが最重要ポイントです!!!
ガソリンホースを外したら、ちゃんと元に戻してからコックONにしましょう。


ワタクシは戻し忘れたままONにして大慌てしてしまいました。。。


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