クラッチ本体は前回できましたので、今回は
クラッチを作動させるクラッチレリーズを整備していきましょう。
70年代前半のヤマハ トレール車は、このらせんネジのスクリュータイプが多いです。
クラッチワイヤーでレリーズ(21)を引っ張ると、回転して直角方向に動き、プッシュロッド(20)を介しプレートプレッシャー(9)を押し込むことでクラッチを切る構造です。
クラッチを切るには結構な荷重かかりますが、DT1系はネジ部分が樹脂で出来ています。
この車両はとても状態が良いですが、結構な割合でこの樹脂部分が割れています。
やけにクラッチが重いぞってのは、割れている可能性が大ですね。
このレリーズもなかなか入手し辛い部品の一つです。
極まれにNOSやリプロ品が出てくることがありますが、それはもう高額で、、、
かなり酔っ払わないとポチっとできません。
とにかく定期的に分解して、ちゃんと手入れして使いましょう。
このレリーズは水がかかる部分にあるので、ウォータープルーフタイプのグリスを詰め込んでおきます。
そして、もう一つの部品、
ロッド プッシュ2 (9)
レリーズの動きをプレートプレッシャーに伝える棒です。
軸端が凹状に摩耗しています。
この状態だとクラッチレバーの遊びが多くなります。
そうなると、アジャスターで調整しきれず、レリーズの位置が悪くなり、クラッチが重くなったりします。
今回は溶接肉盛りで面を整えておきました。
そして、このロッドは、
このようにドライブスプロケットの前側にあります。
そのため、泥や水、ゴミが直接ロッドを攻撃し、ロッドやオイルシールを痛めてオイル漏れしてきます。
オイルシールはリプロに交換することで対応できますが、
ロッドは・・・(以下同文)
ロッドがダメで漏れてるよ。。
って方は焦らず、ロッドをゆっくり引き抜いてみてください。
ロッドの反対側(エンジンの奥に入っている側)が摩耗していなければラッキーです。
綺麗に掃除して、くるりと回してそっと戻しましょう。
オイルシールを交換していれば、当面は漏れてこないはずです。
両方ダメでしたっていう残念な方は、
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当店で、たまーーーーーーーに在庫してます。
たまにね。
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