2021年9月1日水曜日

DT1の低速ってこんなんだったかな? ’69DT1Bの整備 その3

ポート高さが変更されていたDT1B

おそらくGYTキット(ヤマハ純正レースパーツ)のシリンダーを参考にしたのだと思います。

これがDT1のGYTキットの内容。

アルミメッキシリンダーに燃焼室形状が変更されたヘッド。

モトクロスに適したチャンバー、キャブレター。

これらを組み込むことで、ノーマルの18.5psから30psまでパワーアップ出来ます。

凄いね。。



これらのGYTキットの入手は今では超困難です。
当時は販売店で当たり前のように売られていたようですが、
現在はオークション等に出てくることはほとんどなく、一部のマニアが貯め込んでます。


アコモはヘッドだけ持ってます。
左がGYTヘッド
右がノーマル


大きな違いは、燃焼室形状とプラグの配置


浅い燃焼室にセンタープラグのGYTヘッド


対してノーマルは深くてサイドプラグです。

燃焼室の容積は圧縮比に関わってきます。
ポート高さを変えると実圧縮比が落ちるので、燃焼室容積を小さくして調整しています。
詳しくは、、、面倒くさいので割愛しますw


フルにGYTキットを装備したDT1MX


ウチにはないチャンバーももちろん装着。

DT1はノーマルでもよく走るんですが、
フルキット装着は、もう別物です。

ヘタッピなアコモは怖くて乗れませんー。。


という感じで、GYTに寄せるのはハードルが高いのと、
オーナー様の求めるDT1とは異なるということなので、
ノーマルに戻す方向で作業を行う事にしました。



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