DT1純正はミクニキャブ
フロート内を大気圧に保つ通路に何か詰まってますね。
ここが完全に詰まると、ガソリンが落ちてこなくなってガス欠症状みたいになります。
フロート内部はキレイな方です。
ですが、Oリングはしばらく交換されていない様子。
ゴムの弾性はなくなり、カチカチバラバラです。
この小さなOリング、実はとても重要な役割をしています。
DT1のキャブはフロートチャンバーにメインジェットホルダーがつきます。
これ。
キャブをエンジンから外さずにジェット交換できる構造ですが、
先のOリングは上の③の部分に挿入されます。
フロートに溜めたガソリンは
①の穴から入り、
②にあるメインジェットで計量されて
③からキャブレター上部へ移動し、
エンジンに供給されています。
賢明な皆様はもう気が付きましたね。
Oリングに不具合があると、メインジェットに関係なくガソリンが供給されてしまいます。
いくらメインジェットを絞ってもプラグは真っ黒べちゃべちゃ。
モーモー言って全く吹けないエンジンになります。
ノズルやバルブも年式相応な感じ。
チョークバルブも完全に硬化
ここも硬くなると無駄にガソリンを吸い込むことになります。
ずーとチョーク引いてるのと同じ状態。
とりあえず、超音波洗浄しますが
中身は一新しましょう。
ヤマハ純正でも手に入りますが、
便利なのはキースターさんの燃調キット
手に入り難いノズルが新品になるうえに
ガスケットやOリング、そして各種ジェットからニードルまで付属し、
セッティングの幅も広がります。
DT1用にはチョークプランジャーまで入ってます。
これで4,400円は安すぎませんか?
フランジに入るOリングも付いてます。
このフランジ、大概、変形してます。
ほらね。
二次エア吸わないようにと、みんなナット締めすぎて変形させちゃうんです。
最悪、カッタウェイの動きが悪くなって、キャブが張り付く(スロットルが戻らない)ことになります。
新しいOリングにして、かつ少しボディに手を入れて締め代を上げてあります。
そして、ナットはセルフロックタイプに替えて、
変形しない&二次エア吸わない良いところで締上げます。
キャブが出来たら、エアクリーナーエレメントも交換です。
朽ちて粉になったエレメントがジョイント内にびっちり。
DT1Bのエレメントは紙で乾式ですが、紙を剥がして湿式にされてました。
乾式はエアクリボックスの蓋ごと交換するタイプ。
後期の湿式フィルターが入るように乾式の底を取っ払い。
(前期の乾式フィルターよりも全長が長い)
後期用は現在でもヤマハ在庫あり。すごいね♪
さぁ、エンジン再始動まであと少し頑張りましょう!
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