2021年10月2日土曜日

DT1の低速ってこんなんだったかな? ’69DT1Bの整備 完了!

DT1の整備もあと少しです。

進めていきましょう。

クラッチレリーズのアジャスター部分ですが、違和感がありました。


プラのウォームギヤが割れているのは置いといて、
アジャスターのネジの頭が削られているんです。
わざわざ何をしてるのかと思えば・・・


本来ないはずのタマタマが入ってました。
そのタマタマの分、アジャストボルトが切られてる。


アジャストボルトの先にあるプッシュロッドを確認してみると
こちらにも違和感が。


新品と比べるとわかりました。
違和感があった方は短いんです。


これくらい短い


先端が削り落とされてました。
おそらく、、、

・プッシュロッドの先端が摩耗したので、その分を除去したので短くなった。
・短くなった分、ボールを入れて調整した
・さらに長さ調整のためにアジャストボルトも短くした

ってところでしょう。
一応、これでも機能はしていますが、気持ち悪いので、NOSのロッドとアジャスターで本来の姿に戻しておきました。

これでエンジン周りは完了です。
次は車体を整備していきましょう。


割ピンの先端が飛び出てるのをよく見かけますが、足に当たるとザックリと切れますよ。
もっと叩いてキレイに曲げましょう。

車体を押し引きしていると、リアブレーキからクークー、カチャンと音がします。
観察すると、トルクロッドが動いている様子。


トルクロッドを外して確認すると


トルクロッドを受け止めているボルトが摩耗して細くなってました。
それにしても油分が全くなし。


中古ボルトがなかったので、近い形状のボルトを用意して、


油溝だけ追加工して代用しましょう。
頭の高さが違うくらいでほぼ同じで良い感じ。


油っ気がないといえば、アクスルシャフトもカラカラ


ブレーキのカムもカラカラ。
前の人、グリス忘れた??


なんなら、スイングアームのシャフトまでもカラカラ


徹底してるなぁ。


ステムベアリングはカラカラではなくカチカチ


洗ってウォータープルーフのグリスをたっぷり塗り込んで組み直し。


ブレーキダストを洗い流して


ブレーキ周りにはブレーキ用のグリス


最後にミッションオイルも交換します。


いつものA.S.Hのミッションオイル。
ちょっと高いけど、とても具合良いですよ。
シフトフィーリングがシルキー!
気持ちよくギヤが入っていきます。


キャブのセッティングを行いながら、各所確認作業。
中低速少なめで高回転寄りだった出力が、
中低速のトルクも戻り、乗りやすくなりました。


250ccの2ストトレール DT1

いわゆるレーサーレプリカのような2ストの鋭い加速感はありませんが、
街中や林道を走るには必要十分!

バンっ!バンっ!と歯切れよく迫力のある排気音
低速からトルクもあって乗りやすく、
回せば2ストの加速感

やっぱ好きだわ! DT1!!










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