2021年11月22日月曜日

DT250 上が回らないんです。

今年に入ってからDT250のご相談がとても増えました。

DT1、DT1Fのお客様は60歳代の方が大半ですが、
DT250になると、30、40代が多いですね。


みんなラジアルフィンが好きだって。


この幸せの黄色いDT250も若い方からのご依頼です。
エンジンはかかるが、上まで綺麗に回らないとのこと。

まぁ、よくあるお問い合わせです。

まずはエンジンをかけてみると、
すんなりかかりました。

あまりにも軽くかかる感じに逆に違和感が。
レーシングしても回るが、パンチが無い。


始動後のプラグ
ベトベトに濡れてる。
点火が弱いか?


この年式はまだポイント点火ですね。
接点がちょっとズレてる??


点火時期を確認すると


上死点前0.8mm
ほぼほぼ上死点で点火してました。

軽くエンジンがかかってパンチがない原因はコレだな。

これでは燃焼エネルギーがピストンに伝わる前に、
既にピストンが下がってる。


フラマグを外すと


ベースプレートの取付けが遅角方向、反時計回りに回されてます。


ポイントの接点もズレて嚙み合わせが悪い


ベースプレートの奥にあるクランクシールも確認しましょう。


リップは硬くなってオイルも出てきてますね。
交換が必要です。

不調の主原因は点火時期の狂いのようですが、
全体的に整備が必要な状態です。
もう少し診ていきましょう。

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