2021年11月23日火曜日

DT250 上が回らない その2

幸せの黄色いDT250

上が回らない原因は、点火時期が主原因だと考えられますが、

それとは別に、、、

 

オイル漏れが酷い。

一晩停めておくと、床にオイル溜まりができてしまいます。


アクスルドライブ軸か、
クラッチのプッシュレバー軸、、
そのアジャスターナットか、、、

いや、全部な感じ。。。

この辺のシール類はヤマハ在庫あるので心配なし。


エンジンと一緒に塗られてしまってるオイルポンプ
ここからも少し漏れてる。


過去に分解整備されていない様子。

オイルポンプは定期分解整備が必要ですよ。

2ストの生命線。

これがダメになったら、即エンジン終了です。


ダイヤルが付く軸端も錆びちゃってる。


オイルシールを取り除いて錆のまわり具合を確認。
軸に錆がある状態で、無理矢理引っこ抜いてはダメです。
ポンプボディに傷をつけてしまいます。

事前に錆を落として、引っかからないのを確認しながら抜きます。


無事に分解できました。


軸端に錆があったディストリビューター
内部にも薄っすらと錆が出ているので、研磨が必要。


プランジャは問題ないレベル


チェックバルブも点検しておきましょう。

ほらボールが錆びてますね。
新品交換します。


ボールの受け側
圧入タイプは受けがゴムです。

チェックバルブの機能には2つあります。
①オイル吐出し圧を安定させる
②運転停止時にオイルを留める

このゴム有タイプはチェックバルブの機能②がしっかり働き優秀。



対して、もう少し古いタイプのオイルポンプでは、
受けのゴムが無くアルミ地のままで、
しっかりオイルを留めることができないのです。

オーバーホールの際にチェックバルブからの漏れ量を確認し、
出来る限り、漏れ量が減るように調整していますが、
ゼロにするにはかなり厳しいです。

普段から乗ってる方には、多少漏れていても特に問題ありませんが、
年に1,2回しか乗らないような方は、注意が必要です。

1次圧縮室にオイルが溜まるので、エンジンかけたら白煙祭りになります。


軸の修正とオイルシール、ガスケットを交換し、
テストベンチで吐出量とリークチェックしてポンプ整備完了です。

これで安心してエンジンを回せます。

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