2022年10月15日土曜日

ヤマハDT1Fの点検と12VCDI点火化 その8 プライマリーとクラッチ

DT1Fの腰下組立てもあともう少しです。


クランクシール(R)を組みましょう。


シールを叩きこんで真っ直ぐ挿入する自信がないので、治具を使って圧入してます。


プライマリードライブギヤ
オイルシールと接する部分に摩耗があります。


ギヤと一体化しているので、丸ごと交換になってしまいます。
もちろんヤマハに在庫はあるはずもなく、NOSでの対応です。
ちなみにこのギヤにはサイズ合わせがあるので、入れ替える場合には注意が必要です。


あと、ギヤの下に入るOリングも忘れずに交換しましょう。


ギヤを組む前にクラッチASSYのガタを確認しておきます。
ガタが過大になってくると、ガシャガシャ音が出るようになってきます。
特にアイドリングの時です。


ガタが大きめでしたので、クラッチセンターのカラーを交換します。
これもNOS。
本当はクラッチASSYのブッシュも交換したいのですが、
規格外のサイズで代替品もなし。

今後のことも考えて、このブッシュを何とかしたいのですが、
良い案が出てこない。
部品も出てこない。。


プライマリードライブギヤとクラッチASSYを締め付けていきますが、コニカルワッシャーは必ず新品にしてください。

あと、向きも間違えないように!

凸側がナット側です。

入ってくる車両の4割くらいで反対向きに組まれてますよ。


クラッチプレートは錆が少し出ていたので、軽く研磨して再利用します。


フリクションプレートは摩耗量こそ大丈夫でしたが、
部分的に剥がれて損傷しているので交換しましょう。


この2点はヤマハからまだ出るので、しばらくは大丈夫でしょう。


クラッチスプリング
左がDT1(緑)で、右がDT1F(赤) 

DT1F(赤)の方が強くなってます。
出力が少し上がったので仕様変更されています。


今回は、あえて少し弱いDT1用の緑スプリングを使います。

オーナー様が二輪初心者で厳しい走り方をしないでしょうから、クラッチ操作が楽な仕様にしました。

もし激しくオフ走行するようになって、クラッチが滑るようなら元の仕様に戻しましょう。


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