'77 DT250M
のオイルポンプのオーバーホールのご依頼です。
オーナー曰く、全開近くで走行の後、燃焼がバラつき、信号待ちでエンジンストール。
抱きつきが発生したようで、その原因の一つとしてオイルポンプの不良ではないかということでした。
早速、送ってもらったポンプを分解していきますが、オーバーホールしなくてもいいのではないかというくらい内部は綺麗な状態でした。
が
おや?
なんだか違和感が。
右が送られてきたポンプのプランジャー
左が同じ250ccである’71 DT1Fのプランジャー
DT250Mのプランジャーは3.91mm
DT1Fのは5.43mm
コレだ!!!!!!
今までの経験上、プランジャー径4mmは、125cc以下のポンプ用で
250cc以上は、太い方の5.5mmプランジャーのはず!
このポンプは、ディストリビューター(シリンダー)が回転し、プランジャーがピストン運動することによりオイルをエンジンに吐出する。
ということは、プランジャー径の大小が吐出量に大きく関係しているということ。
しかし、プーリーは『1M1』の刻印あり。
推測するに、前オーナーが何かしらの原因でポンプ交換する際、125cc以下用のポンプに元々付いていたプーリーを移植したのではないかと。
4mmプランジャー仕様も5.5mmプランジャー仕様もポンプ本体は同じものなので、外観だけでは判断できないのです。
また、前オーナーは分離給油+混合給油で走っていたという情報からも解るように、入れ替えたポンプの給油量が絶対的に足りていなかったということでしょう。
と、報告したところで、
現オーナーが部品取りのエンジンを持っており、そのエンジンについているポンプをオーバーホールすることになりました。
『1M1』のポンプ
3.96mm
。。。。。(汗
あれれ?
念のため、こちらでも用意した『1M1』ポンプを、、
3.98mm
。。。。。(汗汗汗
さすがに3つ揃って入替え時に間違えたポンプとは考えられず。。
どうやら、私の推測が間違っていたようです。
経験上、250cc以上は5.5mmだったのですが。。。
うーん、、つづく、、
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