2021年4月17日土曜日

絶対に笑ってはいけない DT400 その2

腰上全損となったDT400


ピストンはすぐに見つかったものの、
シリンダーが見つからない。

あっても、4サイズオーバーかつ焼付いた痕ありだったり。。。
※いわゆる、もう後がないってやつ

シリンダー探ししながら、
腰下の準備をしていきましょう。


はい、どん!


ご機嫌斜めなコンロッド


この辺りから無接点式に変わってきたんですね。


ネジ無くなってますけど。


クランクシールは石のようにカチカチでした。


おやおや、ドレンボルトが。。


ガスケットなしのシールテープ巻き巻き
ネジ山壊れるのでシールテープはやめましょう。


クラッチ側のカバーをあけて分解を進めます。


フリクションプレートは炭化、
クラッチプレートには錆が出てます。

オイルが入ってても吸湿するので錆びます。
やっぱり適度に火を入れ、油温を上げて水分を飛ばすのが最良です。

マディ走行した後は、必ず交換しましょう。
特にこの年代のヤマハ車は、ケースブリーザーから水が入り易いように思います。


プライマリードライブギヤ
オイルシールリップ摺動面が摩耗してます。

オイルシールの打ち込み深さを変更して対応できるかどうか微妙なところ。


基本的な構成は、DT1から然程変わらず。


あら?
キックアイドラーギヤが引っかかって外れない??

普通なら手で楽々抜けますが。


プーラーをかけて引っこ抜くと


あららら。。凝着摩耗。
焼付いた痕です。


ギヤ側
もちろんダメ。
シャフトとギヤも探さないとです。


クランクケース割れました。


ミッション摘出


ギヤは問題なさそうです。


キックアイドラーギヤがついていたアクスルドライブ
軸が完全にむしれて無くなってる。


ケースの底には


スラッジがタップリ堆積していました。
2ストのギヤオイルも定期的に交換しましょう。


これで腰下の分解は完了。

これから洗浄し、各部計測です。
そして消耗品を揃えましょう。

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