2021年5月16日日曜日

絶対に笑ってはいけない DT400 その3

 シリンダー探しの旅に出ていたのでブログ更新ができませんでした。


そんな10000%ウソをついている間に、
オーナー様がセカイモンで見つけて送ってくれました!


0.5mmオーバーサイズで抱き付いた痕あり。
海外オークションでもなかなか出てこないDT400のシリンダー。
稀にあっても1.0mmオーバーでギタギタってのばっかりだったので、これは状態の良い方だと思います。


EXのスタッドボルトは錆び付いて炙っても全く動かず、折れました。。


ドリルでほじくってヘリサートしときます。


泥を落として、内燃機屋さんにボーリングへいってらっしゃいです。
ご機嫌斜めなコンロッドも入替えなので一緒に。



その間に、ケースの塗装を剥離して


耐熱塗料で塗装と焼き付けをしておきましょう。

ちなみにアコモは塗装が苦手です。
ほぼ素人です。
乾いてないのに触って指紋をつけてしまう待てない君です。

まあ、そんなんなんで、
それでもいいよって方はお安くやりますが、
ご理解の上、ノークレームでお願いね。


エンジンに使うベアリングは、基本、メーカー純正品を使います。
汎用サイズならベアリングメーカーから直購入が安いですが、見た目が同じでも熱処理方法が違ったりする場合もあるので、安心のメーカー純正品にしています。



エンジンマウントのゴムダンパーも新品に入れ替えます。
これが実に高い。。



キックアイドラーギヤと焼付いていたシャフトはNOSと交換です。
見つかってよかった~。



ギヤ、カラーを洗浄して、サークリップを新品に入れ替えます。


キックスターター


キックギヤ内径が荒れてます。
360・400シリーズはキック始動時の負荷が大きいためか、
キックギヤが斜めに倒れている個体が多いように感じます。

キックギヤ&キックアイドラギヤが傾くと、エンジン右側からカラカラと音が出てきます。

クラッチを切った時に異音がなくなれば、クラッチASSYからの音。
異音に変化がなければ、キック関連からの音。

という感じです。

どちらも修理には部品交換が必要ですが、NOS部品、リプロ品もそうないので、適切なオイル交換で現状維持を心がけましょう。


先行して帰ってきたクランクASSY


クランクレフトの軸部分の摩耗が酷かったので、スリーブ圧入&研磨で補修しました。



これまた貴重なNOSのコンロッドには、WPC&モリショットを施工しています。
フリクション低減はもちろん、耐久性UPが主目的です。

いつまでもあると思うな親とNOSです。

では、続きはまた来年!