2021年1月2日土曜日

ギヤ抜けする DT1F の修理 その6

みなさま、おはようこんにちはこんばんは。

今日はクラッチを組んでいきましょう。


クラッチハウジング
ここに3個ありますが、表側からだと同じに見えますが、


裏返すと、手前の2つはスプリングに色がついてます。
部品番号はどれも同じですが、年式によって少し仕様が違うのです。


色付きスプリングの方が高年式だったはずですが、へたっている確率が高いような気がします。
このNG品はスプリングがへたりきっていて、運転中にカラカラと音が出ていました。



スプリングが遊んでいると、こんな音がします。
特にアイドリングでわかりやすく、クランクケースカバーに手を当てて音が変わる場合は、へたっている可能性が大です。

それならスプリングを交換してしまえば・・・
と言いたいところですが、クラッチバスケットは非分解式でスプリング交換はできません。
こうなってしまうと、バスケット丸ごとの交換になります。

そして音がでる原因がもう一つありまして、
バスケットのセンターにあるメタルブッシュの摩耗です。


ディンプルがあるタイプと


プレーンなタイプ。

どちらかというと、このプレーンの方が年式のわりに摩耗している傾向にあります。

やっぱりスプリング同様、ブッシュも単品設定はなく。。。
しかもこのブッシュ、サイズが規格外で汎用品も使えず。。。

ほんと悩ましい限りです。

悩み過ぎてハゲそうです。
(その割には未だボーボーですが)



ブッシュの相方であるカラーを中古品からサイズ選定して、すこしでも無駄なガタが減らせるように組むしかありません。
今のところは。


クラッチプレートは再利用します。


ボスクラッチと接する部分のエッジが立っているので


ちょっとでも気持ちよく切れるように、ヤスリを当てておきました。


フリクションプレートは新品に交換です。


こちらも同様にヤスリで面取りしておきました。


コンプレッションスプリングはへたりがあり、すべて自然長が規定値外でした。


コンプレッションスプリングも新品に交換して、クラッチ組込みは完了です。


0 件のコメント:

コメントを投稿