2022年3月20日日曜日

DT1の整備 その3 腰上の確認


点火時期を確認するためにヘッドを外したときに



シリンダー内壁の様子も確認したのですが、
見た目からしてお疲れな感じで、ピストンクリアランスも広がっている感触あり。


シリンダーを抜いて確認しましょう。
スパッ!!と抜ける2ストは楽チンです。

が、どうも違和感ありありなのです。


ピストン吸気側
抱き付きの跡がありますね。


シリンダー内壁(吸気側)
シリンダー下部の当りがかなり強く、クロスハッチは全体的に消失しています。



ピストンは


スタンダードサイズで


排気側


抱き付いた痕のある吸気側
どちらもしっかり使い込んだ感じあり。
その割にはカーボン付着が少ないので、近年に洗浄された感じでしょうか。


ピストン外径:Φ69.948


シリンダー内径(最大):Φ70.154

ピストンクリアランス:0.206mm
なんとまぁ摩耗限界値の2倍。。。


でもって、これがシリンダーを外すときに感じた違和感。
シリンダー下部のピストンクリアランスがほぼゼロで、ピストンが引っかかるんです。

熱の影響か、はたまたシリンダーを落としたのか??

どの時点でこうなったのかはわかりませんが、
このまま使い続けるには全く良くありません。

オーナー様にご報告して、オーバーサイズ加工が決定です。


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